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北京モーターショーから見る中国の最新事情

2024年4月25日から10日間にわたり、北京国際汽車展覧会(北京モーターショー)が開催されました。これは中国最大のモーターショーであり、北京と上海で毎年交互に開かれています。2023年中国の自動車輸出台数は初めて世界1位となりましたが、本モーターショーには、輸出台数上位の上海汽車(上海市)、奇瑞汽車(安徽省)など多くの中国自動車メーカーが出展し、各ブースは大変なにぎわいを見せていました。

展示を通して感じた中国自動車の特徴は、「新エネルギー」と「デジタル」です。中国は電気自動車など新エネルギー車(NEV)の世界最大市場です。NEVの販売台数は9年連続世界1位であり、2023年は949.5万台で、中国の自動車販売全体数の31.6%に達しています。NEVの中国最大手であるBYD(比亜迪、広東省)は2年連続世界のNEV販売台数トップに輝いており、北京モーターショーのBYDブースには「新エネルギー車世界王者」という文字が大きく掲げられていました。

デジタルと自動車の融合も非常に進んでいます。中国車の運転席横には必ず大型ディスプレイが搭載されており、車内操作だけでなく、携帯電話と連携させさまざまなアプリがタッチパネルで利用できるようになっています。スマートフォン大手の小米(シャオミ、北京市)も近年NEV市場に参入し北京モーターショーにも出展していましたが、ブースには長蛇の列ができており、その注目度の高さが伺えました。また、トヨタ自動車が自動運転のスタートアップ企業・小馬智行(広東省)などと開発した自動運転タクシーのコンセプト車も展示されていました。自動運転タクシーは、現在北京など大都市の一部エリアでテスト運転がなされており、一般の方もエリア内であればアプリを使用して乗車することができます。

北京モーターショーは、自動車だけでなく新エネルギーやデジタルなど中国の最新事情を把握する良い機会となりました。

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